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ナレッジマネジメント

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日本の強みと暗黙知

日本は、世界の中でも、ハイコンテクスト文化「暗黙の了解(前提となる、知識や文化)のもと、行間を読むようなコミュニケーション方法」であると言われています。

こうしたハイコンテクスト文化は、“空気を読む”“察する”と言った特徴を持ち、独自のきめ細やかさやホスピタリティを生み出します。これらは、日本の強みとも言えるでしょう。他方で、西洋は、何ごとも言葉で明示するローコンテクスト文化と言われ、自分の意志を明解な言葉で表現します。

例えば、日本語の「見る」を英語で表すと、ニュアンスの違いごとに異なる単語は、「see・watch・look」等で表現され、細分化されています。日本も漢字の表現では、「見る、観る、視る」等がありますが、日常会話の音声表現ではこれらは明示されておらず、文脈(コンテクスト)から、どの意味・漢字が該当する「みる」なのかを、感じ取る(=ハイコンテクスト)必要があります。

これらを、人材育成の側面から考えれば、日本では、こうしたハイテクスト文化にふんだんに含まれている「暗黙知=ノウハウ、ナレッジ、スキル、カン、コツ、経験によって蓄積された実践知」を、これまでは、“見よう見まね”“背中を見て学ぶ”方式や、OJT等、属人的な方法で教えてきました。

しかし、これでは、人材が育たぬばかりか、組織で「暗黙知」を共有することができません。文字・文章による言語で「形式知化」し、チェックリスト、マニュアル、ガイドライン、カタログ、ツール、システム、データ等にしておかなくては、ならないのです。